「プロジェクト」とは何かは、実はしっかり定義されてこなかった。そこにコパイロツトのやっていること(「何してるの」と聞かれたとき)の説明しづらさがあるように思われる。目的と完了定義があるというプロジェクトの条件は、実はプラグマティズムの格率(概念明晰化の条件)でもある。つまり、「何をするか考えている」のがプロジェクトだと言えそうだ。「これをする」と言える職業と違って、答えづらいのは当たり前かもしれない。
プロジェクトを名詞として捉えて、カッチリと枠にはめると必ずはみ出る部分が出てくるが、その「その他」の調整もやはりプロジェクトなのである。そこで、プロジェクトを動詞として捉えて私たちは結局何をしているのかを考えることで、「その他」の調整を上手く実践できるようになるのではないか?それが、どんな複雑なプロジェクトも回せることにつながるのではないか?